第6部:書く
前の部で、問いを検証できる形にして確かめるところまで来ました。この部は、その結果を他者に渡せる形にする作業です。
卒業論文でも、学会の予稿でも、ここがいちばん時間を食います。そして、いちばん学べるところでもあります。研究を進めている最中は「すべて理解している」と思っていても、文章にしようとした瞬間に、論理の飛躍や根拠の弱い箇所が浮かび上がってくるからです。書くことは、研究の最後の工程であると同時に、研究そのものを点検する工程でもあります。
扱うのは次の道具です。
型を知る
- 論文の構造と種類 ― IMRaD という型と、その型がなぜこの順序なのか
書く
- 論文執筆のプロセス ― 書く仕事全体の見取り図
- タイトル・アブストラクト / イントロダクションの構成 / 結果の書き方 / 考察・限界・結論の書き方
- 学位論文の構造 ― 卒論・修論は投稿論文とどこが違うか
- 執筆ツールと原稿の体裁 / 生成AIと論文執筆
支える
初めて論文を書くなら、学位論文の構造から入って全体の形を掴み、それから各部分の書き方に降りていくのが早いと思います。